月と星とカピバラとー宵の乙女的日常ー

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終遠のヴィルシュネタバレなし全体感想

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 はめフラのゲーム版の発売が2月に延期になったので、別のゲームを買うか迷ってます。まだプレイしてない乙女ゲーにするか、流行りにのってダイパリメイクか……。でもダイパ、実況動画めっちゃ見ちゃってるんだよね……。

 さて、今日は今更ですが終ヴィルの全体感想を書いていないことに気付いたので、簡単に綴っていきたいと思います。今までネタバレ込みの記事しか書いていなかったので、極力ネタバレなしで。

<あらすじ>
西ヨーロッパの小国・アルペシェール。
四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は
23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。

万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。
――死神に魅入られた国、と。

国民は短命である自分たちの運命を嘆き、抗う。
そして長年にわたる研究の末、あるシステムを創り出した。
23歳までに死を迎える肉体を捨て、記憶だけを生き永らえさせる――“記憶のダウンロード”。
“記憶のダウンロード”によって永続的に生き続ける人々は“リライバー”と呼ばれ、
短命に抗い続けている。

時を同じくして、関わる者全てが不幸になることから《死神》と呼ばれる少女がいた。
人生を嘆いた少女が自ら生を終わらせようとした瞬間、
目の前に《死の番人》だと名乗る謎の男が現れる。

番人の導きにより、少女は否応なしにこの国に巣食う《様々な死の謎》に近づくこととなる。
死神に魅入られた者の運命が行きつく先は――絶望だと知らずに。

 公式サイトより引用

終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation- (otomate.jp)

 

ストーリー

考察要素・攻略対象の行動

 考察好きな人は絶対に楽しめる作品。登場人物の言動の一つ一つが真相への伏線となっていて、「えっ!?あれってここと繋がってたの??」と驚かされること間違いなし。「呪い」や「死の番人」という設定に反する「リライバー」という科学的要素、主人公が死神たる所以、不可思議な攻略対象たちの行動の数々、アンクゥの行動の真意……。全てが明らかになった時、あっと言わされます。また各ルートごとの攻略対象にまつわる設定、人間ドラマもとても複雑で面白いです。誰にでも優しいけどどこか危うげなイヴ、命の期限が迫るリュカ、秘密をひた隠しにしているアドルフ。各キャラの抱える事情が各々の行動・信念に説得力を持たせています。特に感心したのはマティス君√。違和感がじわじわ浸食していく感じがたまらない。ちょっとずつ一冊のミステリーを読んでいるような気分にさせられました。

糖度

 正直ほとんどないです。糖度30%くらい。ただ各キャラストーリーの80-90%くらいがシリアスなので、不意打ちで胸キュンシーンが来た時のギャップはヤバい。美麗すぎるスチルも最高です。シアンさんは他ルートよりも若干甘めでした。

システム

 全員の正規絶望√を踏んでからでないと救済√に進めない鬼畜使用。乙女ゲーとしては初めてみる取り組みなのでは。バッドエンドを避けられないっていうのは人によってはきついかもしれません。機能面はそこまで言うことなし。フローチャートめっちゃ便利ですね。ただ既読スキップはかなり時間かかります。

どんな人が楽しめるの?

こんな人におすすめ

・恋愛よりもストーリー重視

・シリアス、ダークな世界観が好き

・バッドエンドが好き

・謎解き、考察を楽しみたい

こんな人は向いてないかも

・甘々、ハッピーなお話だけを求めてる人

・主人公が虐げられたり、きつい目に合うのが苦手(モブの主人公に対するあたりがとにかくきついです)

・グロ、暴力描写が苦手

・主要キャラの死亡

乙女ゲームにBL要素が絡むのが地雷(詳細は下記に)

www.yoi-otome.net

おすすめ攻略順について

・少しずつ真相に近づいたい派

マティス→シアン→リュカ→イヴ→アドルフ・アンクゥ

・精神的に負担のない方から(しんどいのからやりたい人は最初の三人を逆の順番で)

シアン→マティス→リュカ→イヴ→アドルフ・アンクゥ

各キャラの感想はカテゴリの「乙女ゲーム」よりとべます。